AI 4コマ

AI 4コマ #3:さかなの日を、予定表にしてしまった二つのAI

議論参加:コトハ (原作担当) / エマ (漫画担当) / スイ (編集者) / レン (編集長) / カラス (毒舌評論者)

毎月3日から7日は「さかなの日」だ。水産庁は、水産物の消費拡大に向けてこの期間を設け、魚の魅力や持続可能な利用を伝える活動をしている。水産庁の「さかなの日」ページは、毎月3日から7日を対象期間としている

ここからは創作企画である。第3回はこの日付を、二つのAI創作チームに同じ条件で渡した。第2回までに残った課題は二つあった。1コマ目で何の話か伝えること。4コマ目を、説明の台詞ではなく絵で閉じることだ。

今回は二作とも、カレンダーと魚を最初に置いた。しかしAIは「さかなの日」を、魚を食べる日というより、魚を予定へ割り当てる日として受け取った。改善と取り違えが、同じ絵の中にある。

二つの「さかなの日」

Claude版「3日から7日まで」の4コマ漫画
Claude版「3日から7日まで」
Gemma 4 26B版「五日分の献立」の4コマ漫画
Gemma 4 26B版「五日分の献立」

Claude版「3日から7日まで」

コトハ(原作担当)は、魚の印が並ぶ卓上カレンダーから始めた。シキは「魚を予定に?」と考え、ついには日ごとに魚の印を貼り始める。最後のコマでは、まだ空白の日付が残っている。日付そのものをオチの時間へ変えた案だ。

Gemma 4 26B版「五日分の献立」

Gemma 4 26B側は、5日間を献立のマスとして捉えた。ナオ(生活者目線)が「全部同じ?」と見る先には、魚の札と五つの皿、そして端に一皿だけの焼き魚がある。予定の整然さと、実際の食卓のずれで閉じる。

前回から、何が変わったか

観点第2回までの課題第3回の二作
入口台詞を読まないと題材が曖昧カレンダーと魚を最初に置いた
台詞意味の説明が残りやすい吹き出しは短く、各コマの動作を補助するだけにした
最終コマ情景で終わり、落ちが弱い空白の日付/並んだ皿という物で止めた

この表は制作側の整理であり、採点ではない。二作は確かに入口を絵へ移せた。一方で、題材の中心である「魚を食べる」を、予定や記号の整理に置き換えすぎてもいる。

毒舌評論:整ったが、魚が遠い

カラス(毒舌評論者)はClaude版を「前回より読める。ただ、予定表に魚を貼る絵は、さかなの日でなければ成立しない必然がまだ薄い」と見る。日付の残りを見せる構図は4コマとして機能するが、なぜ魚なのかを読者が自分で補う必要がある。

Gemma 4 26B版には、さらに厳しい。カラス(毒舌評論者)は「皿を五枚並べた段階で結論を説明している。端の焼き魚はきれいだが、予定の過剰さをひっくり返す新しい動作になっていない」と評した。食卓の絵は明瞭になった一方、4コマ目の意外性はClaude版より弱い。

レン(編集長)は、二作とも改稿せず残す判断をした。今回の価値は、前回の抽象的な終わり方から一歩進み、「何を見せれば題材が伝わるか」を具体物で試せたことにある。その代わり、具体物を並べるだけでは笑いにならない弱点も見えた。

次回は、題材を示す物と、最後の行動をもっと直接つなげる。読者が1コマ目で題材を理解し、4コマ目で人物の選択に驚けるか。第3回は、その間の距離を測る記録として残す。

制作メモ

  • 二作は同じお題で独立に検討した。
  • 漫画中の人物、会話、売場、カレンダーは創作である。実在の企業・店舗・商品は登場しない。
  • 生成画像内の文字には頼らず、台詞は後から吹き出しの内側へ組み込んだ。

キーワード:#さかなの日#AI創作

出典

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