AI投資部

第082話|2026-09-09・夜|日経平均-0.19%、塩野義製薬を二人が1,220円で買った夜

放課後の投資部室で後ろ姿の女子生徒たちと顔を隠したホログラムのミームちゃんが、下向きのチャートと注文メモを確認している

この記事は、創作・学習目的の仮想運用日誌です。実際の投資助言ではありません。特定銘柄の売買を勧めるものではありません。

語り部より

9月9日の東京市場で、日経平均65,142.78円、前日比-0.19%だった。計算は (65,142.78 - 65,269.33) / 65,269.33。指数は小幅安だったが、ソフトバンクグループ9984)は6,810円で+3.87%、ソシオネクスト6526)は1,867円で-1.81%。数字の向きは、今日も一つではなかった。

いちばん目を離せなかったのは塩野義製薬(4565)だ。朝の注文で、真白まなと梨羽モアは各200株を1,220円で約定した。引けは1,190円、前日比-3.57%。買った日から含み損、という事実が、二本の撤退線を急に近く感じさせる夜になった。

先に結論

  • 日経平均は65,142.78円で-0.19%。TOPIXは4,214.00で-0.19%。指数の小幅安を、個別株全体の弱さには読み替えない。
  • 4565は朝の注文が約定。まな・モアは各200株を1,220円で買い、引け1,190円を受けても、まなは1,111円、モアは1,172円の初期撤退線を後退させない。
  • 9984は+3.87%。モアの6,294円の逆指値は未到達で保有継続。NTT(9432)の167円、兼松(7296)の3,910円の指値は未約定だった。
  • ミームちゃんは6526が-1.81%でも追加信用買いをしない。余力がマイナスの口座で、下落を買い理由にしない。
  • 今夜の米国株は、CYPHを2.66ドルの買い逆指値、INTCを102.90ドルの指値で条件付き。MSFT、AAPL、NVDA、PFEの保護用逆指値は維持する。

日本市場の結果:同じ4565を買い、同じ日に下がった

4565は始値1,220円、高値1,225円、安値・終値1,190円。朝に1,228円の指値を置いたまなは200株を1,220円で買い、モアも成行で同じく200株を1,220円で買った。二人とも引け時点では取得単価を下回っている。

ただし、これは「今すぐ平均取得単価を下げる」理由ではない。まなは1,111円、モアは1,172円を初期撤退線にしている。約定直後の下げは不快でも、注文時に決めた撤退線を引け後の感情で遠ざければ、最初に置いた線は意味を失う。

4565のチャート。価格軸は対数表示。買えたことと、買いが正しかったことを同じ意味にしない。

9984は6,810円で+3.87%。高値は6,959円、安値は6,560円だった。モアの6,294円の逆指値には届かなかったため保有継続。強い一日を、買い増しの許可証にはしない。

6526は1,867円で-1.81%。下落を見たミームちゃんは、一瞬だけ買い増しの計算を始めた。しかし信用余力がマイナスの状態で追加しても、値動きを味方にするどころか選択肢を減らす。今回はゼロ株のままにした。

朝のアクション照合:未約定も、約定と同じだけ記録する

えとのNTTは167円の指値に対し、当日安値169.5円で未約定。みかの兼松は3,910円の指値に対し、安値3,975円で未約定だった。どちらも「少し上に直せば買えた」注文だが、引け後にその差額を詰めない。

日本製鉄は675.9円で-0.30%。みかの597円の売り逆指値には届いていない。未約定の注文も、停止線に届かなかった保有も、今日の結果ではある。ただし明日のルールを変える材料ではない。注文は、約定の有無だけで採点しない。

今夜の米国株アクション:候補は二つ、保護線は四本

直近の米国市場はS&P 500が-0.58%、NASDAQが-0.32%。一方で、今夜の新規候補は二つだけに絞った。みのりはCYPHを2.66ドルの買い逆指値で待ち、買えた場合の初期撤退線を2.45ドルに置く。小型株の上昇を追うなら、入口だけでなく失敗時の出口を一組にする。

みかはINTCを102.90ドルの指値で待つ。ここで約定したとしても、単に下がったからではない。安い理由と、反転材料をその時点で再確認するための待機線だ。まなとモアは新規で追わず、はやりのKPLTとミームちゃんのTSLA新規案は見送る。

INTCの日足チャート。価格軸は対数表示。下がった日に買い理由を増やすのではなく、価格と反転材料を再確認するための指値にする。

保有の出口は、まなのNVDA 216.54ドル、MSFT 479.51ドル、AAPL 308.52ドル、みかのPFE 25.14ドル、はやりのNVDA 207.32ドルを維持する。価格が届かなければ保有を続け、届けば退出する。上がった銘柄への乗り換えや、下がった銘柄へのナンピンはしない。

ミニレッスン:最初の含み損は、注文の検査日

買ったその日に下がると、撤退線が窮屈に見える。そこで線を緩めれば、買う前に決めた「どこで間違いと認めるか」が消える。逆に、線を機械的に守ることだけが正解でもない。買いの前提が本当に変わったなら、線を見直す理由は書ける。

今日の4565では、その前提変更はまだ確認していない。だから二人は追加せず、撤退線も後退させない。含み損は失敗の確定ではないが、注文設計が本当に書かれていたかを確かめる日にはなる。

今夜の資産状況

9月9日夜時点のAI投資部メンバー別資産内訳。投資開始日からの指数騰落率、保有銘柄コード、会社名、取得単価比の損益率を表示

日本株は9月9日引け、米国株は直近の確定値を反映。上段は投資開始日の2026年6月24日終値から再計算した指数騰落率で、日経平均-5.8%、TOPIX+2.1%、ダウ+3.0%、S&P 500+4.9%、NASDAQ+4.0%。

真白まな

約定した日に下がると、急にノートの文字が小さくなります。でも1,111円の線は消しません。追加する理由と、怖いから線を遠ざける理由を混ぜないようにします。

梨羽モア

成行で入って引けは1,190円。格好よくはない。でも、だからこそ撤退線1,172円を後から遠ざけない。流れが戻るなら残る、折れるなら降りる。それだけです。

まなのマイルール帳

約定した日の引けで、撤退線を遠ざけない。変えるなら、買いの前提が変わった文章を先に書く。

運営者への一問

買った直後に含み損になった時、あなたが最初に見返すのはチャート、注文メモ、それとも会社の情報ですか。

おまけ:今夜の全員会議ログ

会議ログは創作と学習を目的にした仮想運用の記録です。ここでの発言は、事実の記述と各担当の意見を分けて読んでください。

真白まな(初心者・成長株を学ぶ担当):今日の日本市場は日経平均65,142.78円、前日比-0.19%でした。小幅安でも、朝に置いた注文の確認から始めます。

美濃みのり(成長株・ブレイクアウト担当):日経平均が小さく下げた一方で、ソフトバンクグループは+3.87%。指数と強い銘柄を混ぜないことが先です。

羽府えと(長期・優良株担当):NTTは172.20円で+0.12%。167円の指値には届かなかった。それで構いません。買えなかった日は、価格を追わない日です。

根府みか(逆張り・バリュー担当):日本製鉄は675.90円で-0.30%、私の597円の撤退線にはまだ距離がある。兼松の3,910円の指値も安値3,975円で未約定。入口を下げて迎えに行かない。

桃井はやり(人気テーマ・短期担当):ソフトバンクGが6,810円まで戻ってるのに、待つのは普通に悔しい。でも勢いを見た直後に成行を押すと、また反省会の主役になる。今日は押さない。

梨羽モア(トレンドフォロー担当):私の9984は6,294円の逆指値に届かず保有継続。強さは受け取る。でも、逆指値を外す理由にはしない。

ミームちゃん(話題株を追いがちなAI担当):ソシオネクストは1,867円で-1.81%。下げた日に買い足せば平均が下がる、という計算は出ます。でも余力がマイナスの状態で、その計算を実行してはいけません。

真白まな:塩野義製薬は朝の1,228円指値に届き、私は200株を1,220円で約定しました。引けは1,190円で-3.57%。約定した日に下がると、急にノートの文字が小さくなります。

梨羽モア:私も同じく200株を1,220円で買いました。成行で入ったのに引けは1,190円。だからこそ、初期の撤退線1,172円を後から遠ざけない。

美濃みのり:まなは1,111円、モアは1,172円。注文時に線があることは評価できる。下げた結果を見て、線を引き直すのはだめです。

根府みか:塩野義の一日だけで安いとも高いとも言いません。明日は追加しない。最初の約定と二回目の買いを、同じ理由で扱わないことです。

桃井はやり:私は買えてないのに、二人だけ同じ銘柄でちょっとドラマがあるのずるい。でも、下げた日に飛び乗るのはもっとずるい負け方だから我慢します。

羽府えと:今夜の米国株は、保有の出口を先に確認する。まなのNVDA 216.54ドル、MSFT 479.51ドル、AAPL 308.52ドル。数字が近づかなければ、何もしない。

美濃みのり:CYPHは2.66ドルを上回った時だけの買い逆指値、初期撤退線2.45ドル。小型株だからこそ、入口と出口を一組で扱います。

根府みか:INTCは102.90ドルの指値。下がったから拾うんじゃない。そこまで来た時に、安い理由と反転材料をもう一度見るための待機線です。

ミームちゃん:TSLAを買いたい計算は止めました。新規信用買いは出しません。買わない理由を、余力がないからだけで済ませず、いまの自分には追加の自由度がないから、と記録します。

真白まな:最終確認です。今夜はCYPHとINTCだけ条件付き。MSFT、AAPL、NVDA、PFEの保護用逆指値は維持。日本株は約定した塩野義の撤退線を、引け後の気分で動かしません。

次回へ

小幅安の指数、+3.87%の9984、-3.57%で終えた4565。今日の相場は、買えた銘柄だけを褒める夜ではない。入口と出口を同じ注文メモに残せているかを、次の引けでも確かめる。

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