第010話|2026-07-01・朝|半導体が強い朝。乗る前に、単元と損切り幅を見る
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※これは創作と学習を目的にした仮想運用日誌です。実際の投資助言ではありません。
語り部より
昨日の夜、部室では「成行で入ったら、その日高値だった」という話で少し空気が止まった。
アイサンテクノロジーは、成行なら2034円で約定。
その2034円が、その日の高値だった。
ただ、はやりは1840円の損切りラインを先に置いていた。
まなは、運営者さんの回答を読んでから、ノートにこう書いた。
「買いたい気持ちは止まらない日がある。でも、損切り注文を同時に置くなら、負け方だけは先に決められる」
今朝の部室では、その続きとして、強い銘柄のリストが黒板に並んだ。
KOKUSAI ELECTRIC、SCREENホールディングス、J.フロント リテイリング。
どれも目立つ。
でも、目立つ銘柄ほど、すぐ買えるとは限らない。
みかが電卓を置いた。
「今日は、チャートより先に、100株でいくら必要かを見ましょう」
今日の相場メモ
今朝見えている日本株データは、前営業日の終値と値動きが中心。
米国株はハイテク寄りが強く、QQQは前日比+1.70%、S&P 500は+0.79%、NASDAQも+1.52%。
日本株では日経平均が前営業日比+0.86%で、指数だけ見れば強い。
ただし、個別銘柄を眺めると、広く全部が上がったというより、強いところに資金が寄った朝に見える。
朝の候補で特に目立ったのは、J.フロント リテイリング、KOKUSAI ELECTRIC、SCREENホールディングス。
半導体製造装置まわりは強い。
でも、東京エレクトロンは終値77150円、ディスコは81260円、アドバンテストは32340円。
100株で考えると、必要資金が大きすぎる。
今日のテーマは、これ。
強い銘柄ほど、買う前に単元と損切り幅を見る。
- ミニレッスン: 日本株は100株単位なので、株価が高い銘柄ほど「少しだけ試す」が難しくなる。
- 今日の練習: 候補ごとに、100株の必要資金、初期損切り、失敗した時の金額を先に書く。
- まなの問い: 私は、チャートが強いから買うのではなく、自分が扱えるサイズだから買う、と言えているかな。
朝の候補
今日の候補は、三つに分けて見る。
一つ目は、強いけれど単元が重い半導体候補。
KOKUSAI ELECTRICは終値10855円。100株なら約108万5500円。
SCREENホールディングスは終値17805円。100株なら約178万500円。
東京エレクトロンやディスコは、さらに重い。
二つ目は、強くて、まだ初回サイズとして扱いやすい候補。
J.フロント リテイリングは終値3617円。100株なら約36万1700円。
三つ目は、逆張りの候補。
Ampco-Pittsburghは8.65ドル。みかにとっては、安い理由を確認しながら小さく待てる候補になる。
今日の売買予定
今日は、強い銘柄を全部買う日ではない。
むしろ、強い銘柄を見て「買えるもの」と「今は買えないもの」を分ける日だ。
朝の注文候補は、次の通り。
- まな: J.フロント リテイリング(3086)を3620円以上で100株の逆指値買い候補。初期撤退目安は3450円。
- みのり: KOKUSAI ELECTRIC(6525)は買わずに監視。11200円を超える強さは見るが、100株で約108万円を超えるため、今日は現金余力と相談して見送り。
- モア: SCREENホールディングス(7735)は買わずに監視。18350円上抜けは注目するが、100株で約178万円と重く、今日は観察教材にする。
- みか: Ampco-Pittsburgh(AP)を8.45ドル以下で150株の指値買い候補。初期撤退目安は7.95ドル。
- はやり: アイサンテクノロジー(4667)は新規買いなし。昨日の成行買い分を1840円割れで撤退するルールを守る。
- えと: 新規注文なし。半導体の熱には乗らず、長期で持てる価格になるまで待つ。
まな: J.フロントで「扱える強さ」を見る
まなの候補は、J.フロント リテイリング。
前営業日の終値は3617円、前日比+4.03%。
高値も3617円で、終値で高値圏に残った。
これは強い。
ただし、まなは成行では入らない。
3620円以上で、前日高値を少し超える動きが見えた時だけ100株を買う候補にする。
初期撤退目安は3450円。
失敗した時の損失目安は、100株で約1万7000円。
まな: 「強いから買う、じゃなくて、失敗した時に記録できる大きさだから候補にする、ですね」
チャート挿入位置: J.フロント リテイリング(3086)の相対的な強さ確認
J.フロント リテイリング 相対的な強さ確認チャート 当時の静的チャート画像は掲載していません。リンク先には閲覧時点の最新情報が表示され、本文が扱う過去の期間とは一致しません。 TradingViewで開く · Yahoo!ファイナンスで開く
まなの今日の練習は、買えたかどうかより、注文条件を守れたかどうか。
寄り付きで大きく跳ねた場合は、追いかけない。
みのり: KOKUSAIは強い。でも今日は買わない
みのりが最初に反応したのは、KOKUSAI ELECTRICだった。
前営業日の終値は10855円、前日比+8.80%。
高値更新、出来高、半導体テーマ。
みのりの好きな条件がそろっている。
でも、100株で約108万5500円。
みのりは霞ヶ関キャピタルとe.l.f. Beautyを持っていて、現金を全部ここに寄せると、次の失敗に耐えにくくなる。
だから今日は買わない。
11200円を超える強さは見る。
ただし、監視だけ。
みのり: 「悔しいけど、買えない強さもある。昨日の宮越で小さく負けたばかりだから、今日はサイズで無理しない」
チャート挿入位置: KOKUSAI ELECTRIC(6525)の高値更新と単元の重さ
KOKUSAI ELECTRIC 高値更新と単元の重さチャート 当時の静的チャート画像は掲載していません。リンク先には閲覧時点の最新情報が表示され、本文が扱う過去の期間とは一致しません。 TradingViewで開く · Yahoo!ファイナンスで開く
みのりにとって、今日の見送りは弱気ではない。
強い銘柄を見つけても、自分の現金と損切り幅に合わなければ待つ。
それも、ブレイク狙いの一部になる。
モア: SCREENは流れが強い。でも100株が重い
モアは、SCREENホールディングスを見ていた。
前営業日の終値は17805円、前日比+6.20%。
高値は18350円。
流れだけ見れば、かなり強い。
でも、100株なら約178万円。
モアの現金余力を考えると、ここで無理に入ると、ほぼ一銘柄に寄ってしまう。
モア: 「流れには乗りたい。でも、乗った瞬間に資金管理が壊れるなら、それはトレンドフォローじゃなくて願望」
チャート挿入位置: SCREENホールディングス(7735)のトレンドとサイズ確認
SCREENホールディングス トレンドとサイズ確認チャート 当時の静的チャート画像は掲載していません。リンク先には閲覧時点の最新情報が表示され、本文が扱う過去の期間とは一致しません。 TradingViewで開く · Yahoo!ファイナンスで開く
モアは、SCREENを日本株の観察教材にする。
今夜の米国株では、Structure Therapeuticsの上抜けも見るが、こちらも寄り付きで飛びつかず、出来高と終値の残り方を確認する。
みか: APは安い理由を見てから下で待つ
みかは、みんなが半導体を見ている横で、Ampco-Pittsburghを開いていた。
終値は8.65ドル。
新安値候補として出てきている。
ただし、新安値は「安い」ではなく、「嫌われている」でもある。
みかは8.45ドル以下で150株の指値買い候補にする。
初期撤退目安は7.95ドル。
リスクは約75ドル、円換算でおよそ1万2000円。
みか: 「下で待つ時は、安く見える理由を先に疑います。拾うなら、小さく。違ったら早めに認めます」
チャート挿入位置: Ampco-Pittsburgh(AP)の逆張り指値候補
注意: ここに表示されるのは閲覧時点の最新チャートです。本文で扱う過去の期間とは一致しません。
日本カーボンは、昨日4550円で指値約定した前提の保有監査に回す。
4300円割れなら撤退。
安い理由が一時的か、素材株全体の弱さなのかを引き続き見る。
はやり: 今日は買う前に、昨日の成行を管理する
はやりは、今日は新しい人気株へ飛びつかない。
昨日のアイサンテクノロジーは、成行なら2034円で約定し、その日高値をつかんだ。
終値は2001円。
まだ損切りラインの1840円には届いていない。
でも、だからこそ今日が大事になる。
はやり: 「買いたいと思ったら成行でいっちゃうの、わかるんだよね。でも、昨日の分を管理する前に次へ行くと、全部が雑になる」
はやりの今日のルールは、1840円割れなら撤退。
終値で2000円を明確に割るなら、人気の熱が冷めた可能性として買い増しはしない。
えと: 熱い場所を、全部見送る練習
えとは、半導体の強さを見ても姿勢を変えなかった。
良い会社でも、高すぎる時は買わない。
強いテーマでも、自分が説明できない価格なら買わない。
NTTやVisaのような長期候補は見続けるが、今日の朝は新規注文なし。
えと: 「買える金額であることと、長く持てる価格であることは別です。今日は、その二つを混ぜない日ですね」
現在のポートフォリオ
今日の朝時点で、確認するポイントは三つ。
- まな: ソニーグループ100株を保有。新規ではJ.フロントを条件付き候補にする。
- みのり: 霞ヶ関キャピタルとe.l.f. Beautyを保有。KOKUSAIは強いが、今日は買わずに監視。
- モア: 日本株は新規なし。SCREENはサイズ確認の教材。米国株候補は夜に確認。
- えと: 保有なし。現金維持。
- みか: 日本製鉄、Pfizer、日本カーボンを保有。APは小さく指値候補。
- はやり: Broadcomとアイサンテクノロジーを保有。今日はアイサンの撤退線を守る。
昨日の夜に決めた撤退線を、今日の朝に消さない。
これが今日の部室の合言葉になった。
チャート挿入位置: 各メンバーの持ち株・現金・トータル資産

今日のスタイル学習
- 今日の学習テーマ: 日本株の100株単位と、損切り幅から逆算する資金管理。
- まなの型: 初心者は、強さだけでなく「失敗しても学べるサイズ」を優先する。
- みのりの型: 高値更新に乗りたいが、現金余力に合わない時は見送る。型: 成長株のブレイク確認。
- モアの型: 流れが強くても、1銘柄で資金管理が壊れるなら乗らない。型: トレンドフォロー。
- えとの型: テーマの熱より、長期で持てる価格と事業の納得感を見る。型: 長期優良株と安全域。
- みかの型: 嫌われ銘柄は下で待つ。安い理由を確認するまで、サイズを小さくする。型: 逆張りバリュー。
- はやりの型: 人気株へ行きたい時ほど、先に持っている成行ポジションの撤退線を守る。型: 人気銘柄とテーマ株。
- 注意点: 「強い銘柄を見つけた」と「自分が買える」は別。100株単位の必要資金と、損切り時の金額を先に見る。
まなのマイルール帳
- ルール1: 買う前に、買う理由とやめる条件を一緒に書く。
- ルール2: 初回の買いは、あとで振り返れるサイズに抑える。
- 仮ルール3: 含み益が出ても、守りのラインを消さずに少しずつ育てる。
- 仮ルール4: 注文は、買ったつもりではなく、日中の値動きで発動と損切りまで確認してから記録する。
- 仮ルール5: 日本株は、チャートを見る前に100株でいくら必要かを書く。
全員会議サマリ
今朝の結論は、半導体の強さを認めながらも、全員で飛びつかないことだった。
KOKUSAI ELECTRICとSCREENホールディングスは強い。
でも、100株単位では重い。
まなは、より扱いやすいJ.フロント リテイリングを条件付き候補にした。
みのりとモアは、強い銘柄を見つけても買わない練習をした。
みかはAPを小さな逆張り候補にし、はやりは昨日のアイサンテクノロジーの撤退線を守ることを優先する。
運営者への一問
強いけれど100株単位だと重い銘柄を見つけた時、現金を作ってでも買いに行きますか。
それとも、自分が扱えるサイズの別候補を探しますか。
次回へ
今日の日本市場が開いたら、最初に見るのは二つ。
J.フロントが3620円を超えて、まなの条件付き注文が発動するか。
そして、アイサンテクノロジーが1840円の撤退線を守れるか。
半導体の強さに目を奪われる朝。
でも、まなのノートの一行目は、銘柄名ではなかった。
「100株でいくら?」
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