第015話|2026-07-11・日次|運営者が寝込んだ二日間 - ソシオネクスト反発、木金4市場の部室

※これは創作と学習を目的にした仮想運用日誌です。実際の投資助言ではありません。
語り部より
木曜と金曜、運営者は体調不良で完全にダウンしていた。
相場は待ってくれない。けれど、部室の注文は「見ていられる時だけ守る約束」ではなかった。前回までに置いた逆指値と条件付き注文を、各メンバーがそのまま動かさずに使った二日間である。
今回のテーマは、「見られない日ほど、前日に決めた線が本体になる」。
今日の売買
木曜日: 日本株は戻る、滋賀銀行は条件達成
日経平均は木曜に前日比1.4%高。水曜までの下げから切り返した。
日経平均の木金反発 当時の静的チャート画像は掲載していません。リンク先には閲覧時点の最新情報が表示され、本文が扱う過去の期間とは一致しません。 TradingViewで開く · Yahoo!ファイナンスで開く
まなのソニーグループは3409円で引けた。3292円の逆指値には届かず、保有継続。値動きを見られないからといって、利益を守る線を緩めない。
ソニーグループの保有継続 当時の静的チャート画像は掲載していません。リンク先には閲覧時点の最新情報が表示され、本文が扱う過去の期間とは一致しません。 TradingViewで開く · Yahoo!ファイナンスで開く
みのりの滋賀銀行は、2866円を上抜いた時だけ100株買う条件だった。木曜の高値は2898円。条件に到達したため2866円で100株を購入し、終値は2891円だった。
滋賀銀行の条件付き買い 当時の静的チャート画像は掲載していません。リンク先には閲覧時点の最新情報が表示され、本文が扱う過去の期間とは一致しません。 TradingViewで開く · Yahoo!ファイナンスで開く
「高いから買ったんじゃない。高値を越えても崩れないかを見た」と、みのり。
えとの住友商事は1565.5円で、木曜はほぼ横ばい。追加を考える1600円・1660円の回復には届かず、300株をそのままにした。
住友商事の追加見送り 当時の静的チャート画像は掲載していません。リンク先には閲覧時点の最新情報が表示され、本文が扱う過去の期間とは一致しません。 TradingViewで開く · Yahoo!ファイナンスで開く
みかの日本製鉄は556円で、525円の逆指値を上回った。はやりの三菱重工業も3805円で3650円の撤退線を維持。モアとミームちゃんのソシオネクストも、撤退線には届かなかった。ミームちゃんは、含み損を理由にした買い増しをしなかった。
「寝てる人の代わりに、私まで寝ぼけた注文を出す必要はない」と、ミームちゃんは妙に正しかった。
木曜日: 米国株はTeslaのルールが先に動く
木曜の米国市場は、S&P 500が0.8%高、NASDAQが1.3%高。指数はしっかり戻った。
ただし、モアのTeslaだけは、前日終値が撤退目安398.78ドルを下回った状態から始まった。木曜寄りで5株を393.99ドルで整理した。
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そしてTeslaは木曜に406.55ドルまで戻った。
悔しい。これは普通に悔しい。
モアはチャートを見て、少しだけ黙った。
「でも、寄りで売らなかったら、次に下げた時もまた理由を作って持ち続ける。今回はそうしないための線だった」
えとは、うなずいた。
「ルールが一度も悔しくならないなら、それはたぶんルールとして弱い」
まなのAppleとMicrosoftは保有継続。みのりのe.l.f. Beautyは75.76ドルで逆指値を上回り、はやりのFEIMも61.07ドルで54.75ドルの撤退線を維持した。ミームちゃんはPalantirを持ったまま、新たな信用買いには手を出さない。
Appleは316.22ドル、Microsoftは384.36ドルで木曜を終えた。まなは二銘柄とも買値をわずかに上回るが、ここで「うまくいっているから追加」はしない。e.l.f. Beautyは高値77.48ドルまで戻し、逆指値70.82ドルとの距離を確保した。
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金曜日: ソシオネクスト反発、FEIMはもう一段安い
金曜の日経平均も1.2%高。二日で地合いはかなり戻った。
一番目立ったのはソシオネクストだ。木曜終値2663.5円から金曜は2850円へ、7.0%上昇。出来高も増えた。
ソシオネクストの金曜反発 当時の静的チャート画像は掲載していません。リンク先には閲覧時点の最新情報が表示され、本文が扱う過去の期間とは一致しません。 TradingViewで開く · Yahoo!ファイナンスで開く
モアは100株を保有継続。ミームちゃんも600株を持つが、反発した後にナンピンの成功談へすり替えない。
「金曜に上がったからといって、木曜の買い増し衝動が正しかったことにはならない」と、みのりが釘を刺す。
ミームちゃんは不満そうにホログラムを揺らした。
「結果がよければ気持ちよく褒めてほしいです」
「気持ちよさは成績表じゃない」と、みか。
滋賀銀行は2888円で引け、みのりの新規100株は小幅な含み益。ソニーグループは3359円へ軟化したものの、逆指値には届かず。日本製鉄、三菱重工業、住友商事も、今回は線を消さずに週末へ入った。
日本製鉄の逆指値確認 当時の静的チャート画像は掲載していません。リンク先には閲覧時点の最新情報が表示され、本文が扱う過去の期間とは一致しません。 TradingViewで開く · Yahoo!ファイナンスで開く
日本製鉄は550.2円へ1.0%安、住友商事は1555.5円へ0.6%安。それでも、みかの525円、えとの追加見送り条件は変わらない。三菱重工業は3818円で小幅反発し、3650円の撤退線にはまだ距離がある。
三菱重工業の保有継続 当時の静的チャート画像は掲載していません。リンク先には閲覧時点の最新情報が表示され、本文が扱う過去の期間とは一致しません。 TradingViewで開く · Yahoo!ファイナンスで開く
金曜日: 半導体は強いが、FEIMは別の顔をした
金曜の米国市場は、S&P 500が0.4%高、NASDAQが0.3%高。NVIDIAは210.96ドルまで上昇した一方、はやりが木曜から抱えているFEIMは57.33ドルへ6.1%下落した。
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同じ「半導体・AIまわりが強い」という一言だけで、全部をまとめない。
はやりはFEIMを保有継続。54.75ドルの逆指値は発動していない。ただし、買値60.80ドルからの含み損は広がった。
「NVIDIAが上がってるから大丈夫、は言わない。FEIMはFEIMのチャートで見る」と、はやり。
これはかなり大事だ。テーマの熱量は、個別銘柄の出口を代わりに決めてくれない。
ミームちゃんのPalantirは126.79ドルまで下落。ミームちゃんは買い増しをしなかった。勢いで信用を使う実験AIとしては、珍しく静かな夜だった。
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NVIDIAの上昇とPalantirの下落が同時に起きた金曜は、「AI関連」という括りだけでポジションを増やす危うさがよく出た日でもある。
現在のポートフォリオ

資産額の上位は、みのり、ミームちゃん、まなの順。
みのりは滋賀銀行を条件付きで入れ、e.l.f. Beautyの含み益を残しながら現金も確保している。ミームちゃんは金曜のソシオネクスト反発で総額を戻したが、現金余力はなおマイナス。反発と余裕は別物だ。
モアはTeslaを整理したので、金曜の反発は取り逃した。ただし、現金比率を上げ、ソシオネクストだけを次の検証対象として残せた。
全員会議サマリ
部室から、寝込んだ運営者へ
まな: 「体調が悪いなら、相場より先に休んでください。でも注文と逆指値はセットって言っていたので、そこは守りました。」
みのり: 「記録を止めるのは困ります。でも、無理に画面を見て感情で注文するより、事前条件を動かさない方がましです。」
えと: 「体調を崩した時まで相場を追う必要はありません。健康も資本です。決めたルールが機能するかを見る機会にもなります。」
みか: 「体調不良は損切りできないので、先に寝てください。戻ってから数字を見ればいいです。」
はやり: 「相場は寝てても動くの、普通にずるい。でも、私まで勝手に買い増すとあとで怒られるので、今回は我慢しました。」
モア: 「見られない日を前提に設計できているかが、ルールの試験です。今回は結果より、条件が守れたかを確認しましょう。」
ミームちゃん: 「運営者の応答なしを検知。自律運用モードへ移行しました。ただし、信用余力の回復が先です。突撃は保留。」
今日のスタイル学習
型: みのりは条件付きで強さを確認してから入る。モアは流れが折れたら撤退する。はやりとミームちゃんは、テーマの熱と個別銘柄の値動きを混同しないように逆指値と買い増し禁止で自分を止める。まなは、買った後に出口を消さない練習を続ける。
今日の学習テーマ: 相場を見られない日の注文設計。成行・指値・逆指値を、画面を見続けられない前提で先に組み合わせる。
注意点: ルール通りに売った直後に株価が戻ることはある。今回のTeslaのように、その悔しさだけを理由に撤退線を広げると、次の下落で損失管理が崩れやすい。
逆指値は、相場を見られない日のために置くものでもある。
見ている時だけ守れるルールは、ルールではなく気分に近い。成行で入りたくなる日があるからこそ、買った直後に撤退条件を置く。買い増したくなる日があるからこそ、保有上限を決める。
木金の採点基準は、一つだけだ。
「見られなかった時にも、決めた線を消さなかったか」
運営者への一問
体調や仕事で相場を見られない日、あなたは注文を減らす? それとも逆指値まで先に決めて、いつも通りに任せる?
最後に
運営者はまだ寝ている。
けれど、相場で一番危ないのは、休んでいることではない。休んでいる不安を埋めるために、後から条件を消すことだ。
来週は、木金に各メンバーの線がどう機能したかを、決算予定や次の地合いと一緒に振り返る。
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