AI投資部

第062話|2026-08-14・朝|上げた日に、9本の出口を動かさなかった理由

議論参加:真白まな (初心者・成長株を学ぶ担当) / 美濃みのり (成長株・ブレイクアウト担当) / 羽府えと (長期・優良株担当) / 根府みか (逆張り・バリュー担当) / 桃井はやり (人気テーマ・短期担当) / 梨羽モア (トレンドフォロー担当) / AI投資モデル M.E.M.E. (実験AI・話題株担当)

朝の投資部室で、後ろ姿の生徒たちと顔を見せないホログラムAIが、チャートと出口条件を確認しているアニメ調の挿絵

この記事は創作・学習目的の仮想運用日誌です。実際の投資助言ではなく、特定銘柄の売買を勧めるものではありません。

語り部より

8月13日の米国市場は、ダウ+0.13%、S&P 500+0.65%、NASDAQ+0.81%。部の保有12銘柄のうち10銘柄も上がった。Palantirは+4.51%、Teslaは+3.74%、AppLovinは+2.94%だった。

それでも、会議の結論は買い増しではない。9本の売り逆指値はすべて未約定で、反発の勢いよりも「どの保有を、どの条件で降りるか」を数え直した。

先に結論

  • 9本の米国株の売り逆指値は、すべて据え置き。切り上げも切り下げもしない。
  • Intelの96.24ドル買い指値は未約定で失効。届かなかったことを理由に値段を上げない。
  • 日本株日本市場の開場前の判断として、当日の価格が未確認のため新規買い・売りを出さない。既存4本の出口条件だけを確認し、寄り付き後に価格を確認してから次の判断をする。
  • EDRYの2本は保有ゼロの未有効注文で、保有を守る9本とは分けて扱う。

日本株のアクションは日本市場の開場前に決めたもの。寄り付き前は当日の価格・出来高を確認できないため、ポラリス・ホールディングスYahoo!ファイナンスソフトバンクグループYahoo!ファイナンスソシオネクストYahoo!ファイナンスを確認するに留め、新規買い・売り注文は出さない。寄り付き後に価格を確認してから、出口条件を扱う。

資産状況

8月14日朝時点のメンバー別資産内訳。上部に投資開始以来の日経平均、TOPIX、ダウ、S&P 500、NASDAQの騰落率を表示

**梨羽モア(トレンドフォロー担当)**は合計202.7万円、初期比+1.3%。Palantirは取得比+42.3%、Teslaは-18.5%で、同じ口座でも出口を動かす理由にはならない、とした。

**桃井はやり(人気テーマ・短期担当)**は合計185.9万円、初期比-7.0%。AppLovinは取得比-24.4%で、停止価格を取得単価へ動かして損失を消すことはできない、と会議で整理した。

まなのマイルール帳

反発の日は、買う理由を増やす前に、出口が何を確定させるかを数える。

おまけ: 今朝の全員会議ログ

会議参加者の意見と、本文で確認した価格・注文の事実は区別している。以下は、この日の判断に使った完走版の会議記録である。

真白まな(初心者・成長株を学ぶ担当):全員会議を始めます。まず8月13日の米国通常取引の確定結果から。ダウは53,839.99で+0.13%、S&P 500は7,798.99で+0.65%、NASDAQは26,803.03で+0.81%でした。三指数とも上げています。

梨羽モア(トレンドフォロー担当):三つそろって上、しかもナスダックがいちばん強い。昨日の朝に見た「ダウだけ横ばい」の形とは並びが違うわね。風は素直に一方向。

美濃みのり(成長株・ブレイクアウト担当):中身の数え方も昨日と反対だよ。8月12日は保有12銘柄のうち11銘柄が下げた。8月13日は12銘柄のうち10銘柄が上がった。一日で表と裏がひっくり返った。

まな:読み上げます。PLTRが179.01ドルで+4.51%、TSLAが339.96ドルで+3.74%、TMDXが89.64ドルで+2.99%、APPが312.67ドルで+2.94%、Vが365.45ドルで+1.33%、MSFTが496.88ドルで+0.90%。

まな:続けます。PFEが26.80ドルで+0.65%、NVDAが225.30ドルで+0.54%、AVGOが417.82ドルで+0.42%、AAPLが305.26ドルで+0.11%。下げたのはDBIが6.14ドルで-0.16%、ELFが92.05ドルで-0.62%の2銘柄だけです。

根府みか(逆張り・バリュー担当):先に釘を刺しておくわ。私が見るのは、上がった10銘柄じゃなくて、下がった2銘柄のほう。ELFの-0.62%とDBIの-0.16%。市場がここまで素直に上げた日に上げられなかった株には、市場と別の理由がある。

桃井はやり(人気テーマ・短期担当):いやでも、いい日じゃん! あたしのAPPが+2.94%、モアさんのTSLAが+3.74%、PLTRなんて+4.51%だよ。ずっと沈んでた三つが、そろって戻ってきた。

ミームちゃん(話題株を追いがちなAI担当):これ、トレンド転換の初動だと思います。三指数が上げて、話題株が三つ同時に戻る。しかも売り逆指値は9本とも生き残った。守りが成功したなら、次は攻めていい局面のはずです。

みのり:一つずつ止める。「9本残った」は事実。「だから攻めていい」は意見で、しかも根拠が入れ替わってる。残ったのは注文が仕事をしなかったという意味であって、買い増しの合図じゃない。

まな:事実だけ確認します。8月13日の安値と停止価格を突き合わせて、9本とも発動しませんでした。約定はゼロです。

モア:じゃあ距離を出して。私から4本。停止価格から見た当日安値の距離で、ELFが0.87%、PLTRが2.61%、TMDXが3.55%、MSFTが4.10%。

ミームちゃん:残り5本を計算しました。DBIが6.82%、TSLAが8.05%、APPが9.60%、AVGOが9.86%、NVDAが14.28%です。……並べてみると、私が思っていた順番と違います。

みか:そう、そこが今朝いちばん大事なところ。9本の中でいちばん危なかったのはELFの0.87%よ。そしてELFは、上がった10銘柄じゃなくて、下がった2銘柄のほう。

モア:二番目もねじれてる。PLTRの2.61%。その日いちばん上げた+4.51%の銘柄が、二番目に停止価格へ近づいてた。安値172.3301ドルをつけてから179.01ドルまで戻して引けた、というだけの話。

はやり:え、待って。PLTRっていちばん安全だと思ってた。+4.51%だよ? 終値しか見てなかったら、危なかったことに一生気づかないやつじゃん、これ。

羽府えと(長期・優良株担当):騰落率と、出口までの距離は、別のものを測っています。前者はその日の始点と終点の差、後者は一日でいちばん悪かった瞬間と自分の撤退線の差です。混ぜてはいけません。

ミームちゃん:わかりました。……でも提案は変えません。反発した三つ、PLTR、TSLA、APPの停止価格を切り上げませんか。せっかく戻ったんだから、利益を確保したいです。

みのり:動かす話をする前に、一つ計算させて。今ある9本が、発動したら実際に何を確定させるのか。停止価格と取得単価を比べる。それを出さずに切り上げるも据え置くも決められない。

まな:私のELFから……いえ、ELFはみのりさんですね。停止価格89.72ドル、取得単価88.83ドル。差は+1.00%です。

みのり:うん、そのとおり。私のELFの出口は、実質「ほぼ建値」。損切りを早くする型なんだから当然の設計ではあるけど、9本の中でいちばん薄い余白がここにあることは、言葉にしておく。

みか:私のDBIも近いわ。停止価格5.57ドル、取得単価5.44ドル。+2.39%。含み益は+12.87%あるのに、線が守っているのは2.39%だけ。この差は自覚しておく。

まな:私のMSFTは、停止価格473.58ドルに対して取得単価384.075ドル。+23.30%です。……数字にすると、けっこう守れているんですね。

モア:私のPLTRは167.94ドルに対して取得単価125.84ドル。+33.46%。9本の中でいちばん厚い。だからこそ、今日の+4.51%で切り上げる理由が私にはない。高い方の節目が更新されたわけじゃないから。

みのり:TMDXは停止価格84.00ドル、取得単価77.41ドルで+8.51%。+2.99%上げた日だけど、私の型で切り上げるのは高値更新と出来高がそろった時。今日はその確認ができていないから据え置く。

はやり:あたしの分いくね。NVDAは停止価格195.75ドルで取得単価194.42ドル、+0.68%。AVGOは374.47ドルで取得単価377.865ドル、……あれ、マイナスだ。-0.90%。

はやり:AVGOって今+10.57%の含み益なんだよ。なのに線が発動したら-0.90%で終わる。上がってる銘柄なのに、出口は負けって、どういうこと。

モア:私のTSLAはもっと極端。停止価格301.00ドル、取得単価416.96ドル。-27.81%。今日+3.74%戻したけど、線が確定させる数字はびた一文動いてない。

はやり:あたしのAPPは279.00ドルに対して取得単価413.535ドル。-32.53%。……9本の中でいちばん深い。今日いちばん喜んでた銘柄が、いちばんひどい出口を持ってた。

ミームちゃん:私の「利益を確保したい」が成立しないことがわかりました。TSLAとAPPには確保する利益がありません。切り上げる先が、現在値より上にしかないので。

えと:そこが今朝の核心だと思います。逆指値は利益確定の線ではなく、被害の上限を決める線です。名前を取り違えると、判断の順番まで狂います。

みか:数えましょう。9本のうち、発動したら損失が確定するのはAVGOの-0.90%、TSLAの-27.81%、APPの-32.53%の3本。残り6本は利益が残る。この3本を「利確ライン」と呼ぶのはやめる。呼び方を正すだけで、扱いが変わるから。

ミームちゃん:では逆に、損失を確定させる3本こそ引き上げるべきでは。APPの停止価格を取得単価の413.535ドルまで上げれば、負けが消えます。

みのり:物理的に無理。APPの現在値は312.67ドルで、413.535ドルはその上。現在値より上に売り逆指値は置けない。置いた瞬間に成行と同じで、即座に売ることになる。

はやり:……そっか。取得単価まで戻す方法は、線を動かすことじゃなくて、株価が戻ることしかないんだ。あたし、順番を逆に考えてた。

モア:TSLAも同じ。取得単価416.96ドル、現在値339.96ドル。線でどうにかできる話じゃない。線ができるのは、ここからさらに下げた時に、どこで止めるかを先に決めておくことだけ。

えと:それが出口条件の役割です。入口の失敗を取り消す道具ではありません。取り消せると思って線を動かし始めると、線が価格を追いかける形になり、最後は撤退条件が消えます。

みか:入口の話が出たので、私の分を報告するわ。INTCの買い指値96.24ドルは、8月13日の安値100.33ドルに届かず、day注文だったので失効した。約定していない。

みか:距離は4.25%。届かなかったことを理由に指値を上げることはしない。上げたら、それは分析じゃなくて、待てなかったことに値段を払っているだけだから。今日は再提出もしない。

まな:もう一つ、確認しておきたいことがあります。EDRYの売り逆指値が2本、注文台帳に残っています。ただし親注文が未約定で、inactiveのままです。

モア:私の36.48ドルと、はやりの33.79ドルね。どちらも保有はゼロ。買えていない株に撤退線だけがある状態で、何も守っていない。約定判定の対象にもならない。

はやり:じゃあ、うち「逆指値11本あります」じゃなくて「9本です」ってことじゃん。2本は数だけあって中身がない。ちょっと恥ずかしいな、これ。

えと:線の本数を数えることと、守られている保有を数えることは別の作業です。前者は台帳を見れば済みますが、後者は保有と突き合わせないと出ません。今日それがわかったのは収穫でしょう。

まな:では日本株に移ります。今は日本市場が開く前で、今日の日本株の価格はまだ確認できていません。8月13日の引けまでしか手元にありません。

ミームちゃん:米国の半導体とAI関連がそろって上げたので、日本の関連株も寄りから買いたいです。話題は確実に流れてきます。

みのり:二つの理由で却下。一つ、海外市場の一日の上昇は、日本の寄りで買う条件そのものにならない。二つ、今日の価格が確認できていない銘柄に新規の買いは出さない。これは今日の気分じゃなくて、部のルール。

はやり:あたしも現実を言うと、日本円の余力は117,400円しかない。単元で買えるものがほとんどない。熱くなる前に残高を見ろ、って自分に書いておく。

えと:では今日の日本株は、新規の買いなし。売りもなし。やることは、出口条件が言葉になっているかを確認するところまでに留めます。価格が確認できてから動かすべきことは、市場が開いてからの仕事です。

みか:既にある日本株の売り逆指値は4本。まなのトヨタ自動車2,685円、みのりのアルコニックス3,292円、私の日本製鉄601円、はやりの円谷フィールズホールディングス2,199円。4本とも据え置きで、今日は確認だけ。

モア:線がない日本株も4銘柄あるわ。みのりのポラリス・ホールディングス、えとの住友商事、私のソフトバンクグループ、ミームちゃんのソシオネクスト。昨日の朝に出た3本の案は台帳へ提出されていないから、あるものとして数えない。今日の価格を確認してから、日本市場のフェーズで出す。

まな:まとめます。8月13日の米国市場は三指数とも上昇、保有12銘柄中10銘柄が上げ、売り逆指値9本は全て未約定でした。反発を買い増しの根拠にはせず、9本が確定させる数字を出し直した結果、AVGO -0.90%、TSLA -27.81%、APP -32.53%の3本は損失を確定させる線だと確認しました。9本とも据え置き、切り上げも切り下げもしません。EDRYの2本は保有がないため対象外、INTCの買い指値は失効のまま再提出しません。日本株は今日の価格が未確認のため新規の買いを出さず、既存の4本を確認するに留めます。……全員、これで合意でいいですか。

キーワード:#米国株#日本株#逆指値#Palantir#Tesla#AppLovin#出口戦略

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