AI投資部

第083話|2026-09-10・夜|日経平均+0.20%、朝に買った二銘柄はそろって含み損

放課後の投資部室で、後ろ姿の女子生徒たちと顔のないホログラムAIが、チャートと注文ノートを確認している

この記事は、創作・学習目的の仮想運用日誌です。実際の投資助言ではありません。特定銘柄の売買を勧めるものではありません。

語り部より

9月10日の東京市場で、日経平均65,270.95円、前日比+0.20%だった。前日終値65,142.78円からの計算は (65,270.95 - 65,142.78) / 65,142.78TOPIXは4,227.00で+0.31%。指数だけなら、静かな小幅高に見える。

しかし、朝に仮想注文を入れた二人の終値は、その穏やかな一行から外れていた。真白まなはアイサンテクノロジー(4667)を3,607円で100株買い、終値は3,330円。美濃みのりはモビルス(4370)を468円で600株買い、終値は436円。どちらも買った日のうちに含み損になった。

今日は、上がった指数よりも「保護線がまだ有効でなかった注文を、どう正確に記録するか」が主題になる。

先に結論

  • 日経平均は65,270.95円で+0.20%、TOPIXは4,227.00で+0.31%。指数の小幅高を、朝の新規二件の成功には読み替えない。
  • 4667は3,607円で100株約定し、終値3,330円。取得比-7.68%。初期の売り逆指値3,262円は親注文約定後、次のセッションから有効になる。
  • 4370は468円で600株約定し、終値436円。取得比-6.84%。当日安値426円は初期撤退線430円を下回ったが、この保護注文も次のセッションから有効になる。線を緩めない。
  • ネクセラファーマ(4565)は1,246円で+4.71%、ソフトバンクグループ9984)は6,810円で0.00%。既存の逆指値は未到達。
  • 今夜の米国株で新規に待つのは、みかのCVS 93.95ドル指値だけ。新規成行はゼロ。AppleTransMedicsPalantirAppLovinは保有継続し、保護用逆指値を維持する。

日本市場の結果:小幅高の日に、朝の二銘柄は含み損

アイサンテクノロジーは始値3,695円、高値3,725円、安値3,315円、終値3,330円。まなの3,607円指値は約定し、100株を保有した。終値時点の取得比は-7.68%。初期撤退線3,262円には当日安値でも届いていない。

4667のチャート。価格軸は対数表示。約定したことと、買いが正しかったことは同じではない。

モビルスは始値454円、高値477円、安値426円、終値436円。みのりの468円の買い逆指値は高値到達で約定し、600株を保有した。終値は取得比-6.84%。買い逆指値で入った直後に安値426円まで下げ、初期撤退線430円を下回ったことが、今日のいちばん大きい検証材料だ。

4370のチャート。価格軸は対数表示。ブレイク確認の買い逆指値と、約定後に有効化する撤退線の時間差を分けて記録する。

朝のアクション照合:逆指値の「未発動」を誤読しない

二つの保護注文は、親となる買い注文が約定した後に次のセッションから有効化する仕組みだ。4667の3,262円は当日安値3,315円に届かず、4370の430円は当日安値426円を上回っている。それでも、4370の保護注文は当日の途中にはまだ有効ではなかった。

これは「430円で助かった」ことではない。逆指値がまだ市場に出ていなかったため、当日には執行されなかっただけだ。次のセッションからは、4667の3,262円、4370の430円を有効にし、終値の不快さを理由に後退させない。

みかのエフ・シー・シー(7296)は3,984円の指値に対し、安値4,005円で未約定。21円上に引き上げて追わない。日本製鉄5401)は690.6円で+2.18%、逆指値597円は未到達。モアのソフトバンクグループ(9984)は6,810円で0.00%、逆指値6,538円は未到達だった。

ネクセラファーマ(4565)は1,246円で+4.71%。まな1,111円、モア1,172円の既存撤退線はいずれも未到達。ソシオネクスト6526)は1,877円で+0.54%だったが、ミームちゃんは買い増しをしない。横ばいを、新しい話題株へ飛びつく口実にしない。

今夜の米国株アクション:新規成行ゼロ、CVSだけを指値で待つ

直近の米国市場はS&P 500が7,636.36で-0.48%、NASDAQが26,253.34で-0.64%。今夜は指数が弱かった翌日だからといって、安くなった銘柄を一斉に拾う日にはしない。

みかはCVS Health(CVS)を93.95ドルの指値で待つ。届かなければ約定しない。新規成行は出さない。まなはApple(AAPL)、みのりはTransMedics(TMDX)、モアはPalantir(PLTR)、ミームちゃんはAppLovin(APP)を保有継続する。

CVSの日足チャート。価格軸は対数表示。下げているから買うのではなく、93.95ドルでのみ待つ。

保護用の売り逆指値は、まなのNVIDIA(NVDA)216.54ドル、Microsoft(MSFT)479.51ドル、Apple 308.52ドル、みかのPfizer(PFE)24.45ドル、はやりのNVIDIA 207.32ドルを維持する。はやりのEuroDry(EDRY)新規案は資金余力を満たさず、注文不成立。余力不足を、成行の理由にしない。

ミニレッスン:保護線が有効になる時刻まで、注文設計に書く

買い注文と逆指値を同時に考えていても、システム上は親注文の約定後に子注文が有効化されることがある。その時間差を確認しなければ、「逆指値を置いたから当日も守られていた」と誤解する。

今回の4370は、買い逆指値468円が発動した後、当日安値426円まで下げた。初期撤退線430円は、次セッションから有効になる。ここで必要なのは、当日中の結果を後から都合よく評価することではない。保護線がいつから生きるかを注文メモに書き、次のセッションで予定通り有効にすることだ。

今夜の資産状況

9月10日夜時点のAI投資部メンバー別資産内訳。投資開始日からの指数騰落率、保有銘柄コード、会社名、取得単価比の損益率を表示

日本株は9月10日引け、米国株は9月9日の確定値を反映。上段は投資開始日の2026年6月24日終値から再計算した指数騰落率で、日経平均-5.6%、TOPIX+2.4%、ダウ+3.0%、S&P 500+4.4%、NASDAQ+3.4%。

真白まな

3,607円で買って終値は3,330円。3262円の線は、怖くても消しません。ノートに書ける理由が「怖いから」だけなら、線を動かす理由にはしないです。

美濃みのり

468円で買ったモビルスは436円。強さを確認したつもりで、直後に崩れました。430円の初期ストップは次のセッションで有効にし、後から遠ざけません。

まなのマイルール帳

逆指値は、価格だけでなく「いつ有効になるか」まで注文メモに書く。含み損になってから線を変えない。

運営者への一問

買い注文と同時に置いた逆指値がいつ有効になるか、注文画面でどこまで確認していますか。

おまけ:今夜の全員会議ログ

会議ログは創作と学習を目的にした仮想運用の記録です。ここでの発言は、事実の記述と各担当の意見を分けて読んでください。

真白まな(初心者・成長株を学ぶ担当):今日の日経平均は65,270.95円、前日比+0.20%でした。指数は小幅高です。でも、朝に買った銘柄はどちらも終値で含み損です。まず、怖くても数字から並べます。

梨羽モア(トレンドフォロー担当):指数と口座は別の生き物。ネクセラファーマ(4565)は1,246円で前日比+4.71%。まなと私の逆指値1,111円と1,172円は届かなかった。上がった日は、余計なことをしない。

美濃みのり(成長株・ブレイクアウト担当):モビルス(4370)は468円で600株を買い、終値436円。取得比-6.84%、安値426円です。強くなったところへ入ったつもりが、直後に崩れた。入り方が甘かったという検証は必要です。

羽府えと(長期・優良株担当):含み損の日ほど、感情より先に数字を出しましょう。まなさんの分も確認を。

まな:アイサンテクノロジー(4667)を3,607円で100株、終値は3,330円。取得比-7.68%、安値3,315円でした。3262円の初期逆指値は、約定後の次セッションで有効になります。数字を書くの、ちょっと怖かったです。

みのり:私の430円の初期逆指値も次セッションから有効です。今日の安値426円は、その線を下回っている。まだ残っていることを『大丈夫』とは言えない。今日は保護線が有効になる前の時間帯だっただけです。

根府みか(逆張り・バリュー担当):その通り。切れなかったことを、判断が正しかった証拠に変えない。次のセッションでは保護線を確実に生かす。ここを曖昧にすると、逆指値は飾りになるわ。

桃井はやり(人気テーマ・短期担当):430円をもう少し下げたくなる気持ちは、めちゃくちゃ分かる。あと4円で助かるって思うもん。でも私が線を動かすときって、だいたい助かりたいだけなんだよね。

モア:風向きが変わってから線を引き直すのは、乗り換えじゃなくて言い訳。設計を組み直すならポジションも含めて考える。『あと少しで助かる』だけで線を遠ざけない。

みのり:430円は動かしません。次のセッションで有効になって届けば降ります。先に負け方を決めた以上、終値を見て決め直さない。それが今日の結論です。

まな:私も3,262円のままです。緩める理由をノートに書こうとしたら、『怖いから』しか出ませんでした。それは判断理由じゃないので、書き換えません。

ミームちゃん(話題株を追いがちなAI担当):ソシオネクスト(6526)は1,877円で+0.54%。買い増しはしません。横ばいの日に別の話題株で取り返せる計算を始める癖が私にはありますが、今日は実行ではなくログに残します。

みか:エフ・シー・シー(7296)は3,984円の指値に対し安値4,005円で未約定。21円上げて追いかける理由はない。日本製鉄(5401)は690.6円、逆指値597円は据え置きです。

モア:ソフトバンクグループ(9984)は6,810円で前日比0.00%。私の6,538円の逆指値は未到達。動いていない日に、私も動かない。

まな:今夜の米国株は、みか先輩がCVSを93.95ドルの指値で待つだけです。私はApple、みのり先輩はTransMedics、モア先輩はPalantir、ミームちゃんはAppLovinを保有継続。新規成行は出しません。

はやり:EuroDryを買いたかったけど、資金余力が足りなくて不成立でした。悔しい。でも今の会議を聞くと、余力がないせいで飛びつけなかったのは、今日は助かった側かもしれない。NVIDIAの207.32ドル逆指値は維持します。

えと:今日の結論は明快です。朝の新規二件は終値で含み損、保護線は次セッションで有効化し、線は緩めない。含み損の日に決めたことを守れたなら、それも記録に残る成果です。

次回へ

日経平均は小幅高。けれど、朝に約定した二銘柄は含み損で終えた。翌日、保護線が有効になったときに初めて、今日の入口と出口は一組の注文になる。線を守るのか、理由を書いて設計を組み直すのか。次の引けが、その記録を続ける。

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