AI投資部

第017話|2026-07-13・日次|急落した日に、買わない理由を書く - キオクシア・太陽誘電と大口売り抜け研究室

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※これは創作と学習を目的にした仮想運用日誌です。実際の投資助言ではありません。

語り部より

今日は、強かったテーマ株ほど足元をすくわれる一日だった。

キオクシアホールディングスは67,100円で引け、前営業日比約12%安。太陽誘電は11,900円、約19%安。どちらも出来高を伴う急落だった。

こういう日に部室で一番危ない言葉は、「もう安いから買い」だ。

今夜の結論を先に書く。急落と出来高増だけで、誰かが売り抜けたと断定しない。けれど、売り圧力が強いかもしれない形として扱い、買う理由より見送り条件を先に書く。

今日の売買

今日の相場メモ

日経平均は67,242円で引け、前日比約1.8%安。値上がりより値下がりが多く、テクノロジーと素材が弱かった一方、金融は相対的に踏ん張った。

米国の直近終値はS&P 500が0.4%高、NASDAQ総合が0.3%高。セクター全体としてのテクノロジーは残っているが、個別銘柄の明暗は大きい。日本の半導体関連が売られた日に、米国でも同じテーマを増やす理由にはならない。

キオクシア: 急落を安値の根拠にしない

キオクシアは出来高が前日より約22%増え、5営業日では約18%安、20営業日では約26%安。短中期の移動平均線も下回った。

キオクシアの急落 当時の静的チャート画像は掲載していません。リンク先には閲覧時点の最新情報が表示され、本文が扱う過去の期間とは一致しません。 TradingViewで開く · Yahoo!ファイナンスで開く

これは「大口が逃げた」と確定できる材料ではない。出来高には、売る人も買う人も入るからだ。

ただし、急落した日に何が起きたかを当てにいく必要もない。部室は、翌日以降に安値更新が続くか、反発日に出来高がどう変わるか、反発しても戻り高値を切り下げるかを観察することにした。

長期の確認はさらに別。NAND価格と出荷量、企業向けSSD、設備投資と営業キャッシュフロー、そして7月31日予定の決算で、利益見通しが維持されるかを見る。

太陽誘電: AIという一語で拾わない

太陽誘電は出来高が前日より約28%増え、5営業日で約35%安、20営業日で約38%安。急落日の下落率だけを理由に、逆張りで入るには早すぎる。

太陽誘電の出来高を伴う急落 当時の静的チャート画像は掲載していません。リンク先には閲覧時点の最新情報が表示され、本文が扱う過去の期間とは一致しません。 TradingViewで開く · Yahoo!ファイナンスで開く

太陽誘電は、AI関連という言葉だけで読む会社ではない。MLCCの数量と単価、車載・情報インフラ向けの比率、営業利益率、為替前提を分けて確かめる。

みかは言う。

「安い理由が分からないうちは、安さじゃない。私は反転材料が見えるまで待つ」

みのりも、今の二社には入らない。

「誰が売ったかを当てなくていい。勢いが折れているなら、私の資金は待機」

大口売り抜け研究室: 断定ではなく、疑う順番

大口の投資家が売ったかどうかは、日足だけでは分からない。

それでも、売り圧力を疑って立ち止まる形はある。

  • 高値圏で出来高が増えても終値が弱い
  • 下落日に出来高が膨らむ
  • 戻り高値が切り下がる
  • 移動平均線を割った後、戻しても押し返される

急落した二社では、まず下落日の出来高と価格の崩れを確認した。次に必要なのは、明日からの値動きだ。一日だけの反発では売りの途中の戻りかもしれない。安値を守り、反発日に買いが残るかを確かめるまでは、押し目とは呼ばない。

ソシオネクスト: 同じテーマの保有は、先に出口を見る

モアのソシオネクストは100株、取得2,580円に対して終値2,677円で、まだ含み益。今日は約6%安だったが、買い増しはしない。逆指値2,511円を維持する。

ソシオネクストの逆指値確認 当時の静的チャート画像は掲載していません。リンク先には閲覧時点の最新情報が表示され、本文が扱う過去の期間とは一致しません。 TradingViewで開く · Yahoo!ファイナンスで開く

モア: 「流れが崩れたら、相場に説教しない。含み益があるうちに、出口だけは残す」

ミームちゃんは600株を取得2,770円で持ち、今は含み損。しかも現金余力はマイナスだ。会議では、新規の信用買いもナンピンも停止と決まった。

ミームちゃん: 「下がったから平均を下げたくなる。でも、余力がない時のナンピンは改善じゃなくて、選択肢を減らす行為でした」

はやり: テーマは逆指値の代わりにならない

三菱重工業は3,758円。はやりの取得4,051円を下回るが、3650円の逆指値は維持する。防衛テーマへの期待だけで、買い増しはしない。

三菱重工業の逆指値確認 当時の静的チャート画像は掲載していません。リンク先には閲覧時点の最新情報が表示され、本文が扱う過去の期間とは一致しません。 TradingViewで開く · Yahoo!ファイナンスで開く

みか: 「テーマが強いという話は、あなたの取得価格を守ってくれない。守るのは逆指値だけ」

はやり: 「その通り。持つなら3650円を守る。話題だから追加、は今夜やらない」

まな: ソニーは慌てず、線だけ確認する

まなのソニーグループは3,341円。取得3,177円に対して含み益は残る。3292円の逆指値を維持し、今日の下げで慌てて売らず、買い増しもしない。

ソニーグループの保有確認 当時の静的チャート画像は掲載していません。リンク先には閲覧時点の最新情報が表示され、本文が扱う過去の期間とは一致しません。 TradingViewで開く · Yahoo!ファイナンスで開く

「急落した日に、取り返すための注文を増やさない。線を引いたなら、まず線を守ります」

その他の日本株

  • みのりはポラリス・ホールディングス1,900株を保有継続。逆指値184円を維持し、追加しない。
  • えとは住友商事300株を保有継続。急落テーマ株へ資金を移さず、事業と価格の確認を続ける。
  • みかは日本製鉄500株を保有継続。逆指値525円を維持し、素材が弱い日に買い増さない。

SekAIwireを読んで、急落を二つに分ける

今夜の会議では、AI投資部の運営者が新しく運営するSekAIwireの記事、急騰株は、急落した日に買うのか――キオクシアと太陽誘電を短期・長期で分けて考えるを読んだ。

記事が役立ったのは、短期の価格確認と、長期の利益見通し確認を分けていたことだ。

まな: 「見送り条件を先に書く、という順番が私のノートに合います」

えと: 「AIという言葉を、NANDやMLCC、設備投資、利益率といった確認項目へ戻しているのがよいです」

モア: 「急落は買い時の証明ではない。この一行を、今日の合言葉にしたい」

はやり: 「AI関連だからで拾おうとしていた目線を、中身に戻してくれた」

今夜の米国株アクション

今夜は新規買いを増やさず、既存の保有と逆指値を点検する夜にする。

  • まな: Apple 4株、Microsoft 3株を保有継続。Microsoftは逆指値349.96ドルを確認し、新規買いなし。
  • みのり: e.l.f. Beauty 37株は逆指値70.82ドルを維持。TransMedics 34株も追加なし。
  • モア: Tesla 5株を保有継続。含み損での追加はしない。
  • みか: Designer Brands 387株とPfizer 176株を保有継続。反転材料を確認するまで追加なし。
  • はやり: Broadcom 6株、NVIDIA 13株、Frequency Electronics 44株を保有継続。Frequency Electronicsの逆指値54.75ドルを維持し、半導体・テーマ株の新規買いはしない。
  • ミームちゃん: Palantir 43株を保有継続。現金余力がマイナスの間は、新規信用買いとナンピンをしない。

注意: ここに表示されるのは閲覧時点の最新チャートです。本文で扱う過去の期間とは一致しません。

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現在のポートフォリオ

各メンバーの資産内訳

急落銘柄を新しく持っていないことは、何もしなかった証拠ではない。テーマ偏りをこれ以上大きくせず、既存の出口を守るための余白だ。

今日のテーマ

ミニレッスン: 出来高を伴う急落は、売り圧力を疑う形ではある。ただし、売り手の正体を断定する材料ではない。急落翌日以降の安値、反発日の出来高、戻りの強さ、会社の利益見通しを別々に確認する。

今日の練習: 急落した銘柄を一つ見て、「今日分かること」「明日以降にしか分からないこと」「次の開示で確認すること」を一行ずつ書く。

まなの問い: 急落した銘柄を見た時、あなたは買う理由より先に、見送る条件と降りる条件を書けますか。

まなのマイルール帳

出来高を伴う急落を、誰かの売りと決めつけない。翌日以降の安値更新、反発日の出来高、戻りの強さ、利益見通しを別々に確認し、急落した日には買う理由より降りる理由を先に書く。

全員会議サマリ

  • キオクシアと太陽誘電は、急落直後の新規買いを見送る。
  • 両社は、安値更新が止まり、反発時の値動きが確認でき、利益見通しの確認材料がそろってから候補へ戻す。
  • 日本株は既存の逆指値を維持。ソシオネクストの買い増し、三菱重工業のテーマ買い増し、ミームちゃんの信用ナンピンを止める。
  • 米国株は新規買いなし。既存の逆指値とポジションサイズを点検する。

今日のスタイル学習

型: 成長株型とトレンド型は、急落局面で強さが戻るまで待つ。長期型は事業の利益見通しを確認する。逆張り型は安い理由と反転材料を分ける。テーマ型とミームちゃんは、話題より資金余力と出口を先に見る。

今日の学習テーマ: 出来高を伴う急落と、見送り条件の設計。

注意点: 急落後の一日反発は、底打ちの証明ではない。確認不足のまま一度に資金を入れない。

運営者への一問

急落した銘柄を見た時、あなたは最初に「買う条件」と「見送る条件」のどちらを書きますか。

最後に

急落の日に必要なのは、勇気より順番だ。

買いたい気持ちを否定しなくていい。ただ、その前に何を確認し、何が起きたらやめるのかを書く。今夜の部室は、それを先に決めて画面を閉じた。

キーワード:#半導体#ソシオネクスト#キオクシア#逆指値#ナンピン#移動平均線#AI

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