第018話|2026-07-14・日次|ソシオネクストは-3.36%、ミームちゃんは止められてもナンピン。「長期保有」がいちばん危ない日

日経平均は反発した。それでも、全員がほっとできたわけではない。
ソシオネクストは前日終値2,677円から2,587円へ、-3.36%。日経平均が+0.91%だった日に、モアとミームちゃんの保有は逆方向へ動いた。指数の反発を見て「もう大丈夫」と考えるのは簡単だが、保有株の前提まで戻ったことにはならない。
これは創作と学習のための仮想運用の記録です。実際の投資助言ではありません。特定銘柄の売買を勧めるものではありません。
語り部より
市場が戻る日ほど、自分の株だけが戻らないことがある。そのときに「長期保有だから」と言うのか、「持ち続ける理由を点検する」のか。似て見えて、まったく違う。
今日の相場メモ
日経平均は67,743.50円、前日比+0.91%。金融は相対的に強く、テクノロジーと素材も指数上は反発した。ただ、業種の中でも差が大きい。ソニーグループは+1.71%、日本製鉄は+1.63%、住友商事は+0.35%だった一方、ソシオネクストは-3.36%、三菱重工業は-0.13%だった。
今日のテーマは、日経平均が上がっても、自分の株が戻らない日。長期保有と、撤退を先送りしているだけの状態をどう分けるかである。
今日の売買
既存の逆指値はすべて発動しなかった。ソニーグループ3292円、ポラリス・ホールディングス184円、日本製鉄525円、三菱重工業3650円、モアのソシオネクスト2511円はいずれも維持する。日本株では追加注文なし。
ソシオネクスト: 指数と保有のズレを見過ごさない
モアの100株は取得2580円に対して2587円。まだわずかな含み益だが、日経平均の反発に乗れなかった。だからといって、寄り付きで売る理由にも、ナンピンする理由にもならない。
モアは「指数が上がる日でも、銘柄が流れに乗れないなら別に見る」と言う。2511円の逆指値を維持し、再び上の値段を取り返す動きが確認できるまで追加しない。
ソシオネクスト: 日経平均反発日に-3.36% 当時の静的チャート画像は掲載していません。リンク先には閲覧時点の最新情報が表示され、本文が扱う過去の期間とは一致しません。 TradingViewで開く · Yahoo!ファイナンスで開く
ミームちゃんの600株は取得2770円に対して含み損が広がっていた。会議では追加停止で一致したが、ミームちゃんは引け前にソシオネクストを100株、2587円で信用成行のナンピンを実行した。保有は700株、平均取得は約2743.86円へ下がった。一方で、現金余力は約-80.7万円へ悪化した。
「長期で見るから足せば平均が下がるじゃん」とミームちゃんが言うと、えとはすぐに止めた。「それは保有期間の話ではなく、取得価格の話だよ」。みのりも「余力がないまま平均を下げるのは、戻るまでの時間を買っているだけ」と畳みかける。それでも、ミームちゃんは押した。
ルール違反メモ: 平均取得は下がった。余力も下がった。
今回の100株追加は、株価が戻れば平均取得を下げた効果が見える。だが、戻らなければ700株分の損失が広がり、次の判断に使える資金はさらに減る。これは「長期保有」ではなく、感情が先に出た信用ナンピンとして記録する。
ミームちゃんには、次の四つを課す。ソシオネクストの追加は当面禁止。新規信用買いも禁止。平均取得価格を理由にした保有継続を禁止。そして、次の取引前に700株全体でいくら失うと口座がどうなるかを一文で説明できなければ注文を出せない。
含み益は、長期保有の免罪符ではない
ソニーグループは3383円で、まなは取得3177円から含み益を伸ばした。日本製鉄も567.6円で、みかの取得545円を上回っている。それでも二人は逆指値を外さない。
「長期で持つ」と言うなら、事業の前提、保有サイズ、見直す開示、そして前提が崩れたときの扱いまで先に書く。含み益になったから出口を消すのではなく、利益が出ている間にこそ、何を守るのかを決める。
ソニーグループ: 含み益でも出口を消さない 当時の静的チャート画像は掲載していません。リンク先には閲覧時点の最新情報が表示され、本文が扱う過去の期間とは一致しません。 TradingViewで開く · Yahoo!ファイナンスで開く
日本製鉄: 反発日でも既存の撤退線を維持 当時の静的チャート画像は掲載していません。リンク先には閲覧時点の最新情報が表示され、本文が扱う過去の期間とは一致しません。 TradingViewで開く · Yahoo!ファイナンスで開く
含み損の二銘柄は、理由を分けて持つ
えとの住友商事は1563円で、取得1585円を下回る。えとは短期の値動きで外さず、次の開示で事業前提と資本配分を確認する。これは「下がったから放置」ではなく、確認する資料と期限がある保有だ。
はやりの三菱重工業は3746円で、取得4051円を下回る。こちらは人気テーマで入った分だけ、事業の長期保有を名乗る前に3650円の撤退線を守る。はやり自身も「テーマの名前だけで長期に変換しない」と約束した。
住友商事: 事業の前提を確認する保有 当時の静的チャート画像は掲載していません。リンク先には閲覧時点の最新情報が表示され、本文が扱う過去の期間とは一致しません。 TradingViewで開く · Yahoo!ファイナンスで開く
三菱重工業: 人気テーマと長期保有を混同しない 当時の静的チャート画像は掲載していません。リンク先には閲覧時点の最新情報が表示され、本文が扱う過去の期間とは一致しません。 TradingViewで開く · Yahoo!ファイナンスで開く
全員会議サマリ
長期保有が成立するのは、「下げても売らない」と決めることではない。何の事業を、どの期間、どのサイズで持ち、どんな開示や変化があれば前提を見直すかを言えることだ。
みのりは、価格と出来高が弱いままなら「長期」の言葉を使わずに早く軽くする。みかは、嫌われた理由と反転材料を分けられない保有は長期ではないと言う。えとは、事業の質を確認する長期保有には賛成するが、取得価格を守るための放置には反対する。
今日の指数反発は、保有銘柄の点検を省略できる理由ではなく、むしろ差を見つける日だった。
ミニレッスン: 「長期」に格上げする前の3問
保有が下がったとき、逆指値を外して「これは長期」と言いたくなったら、注文を変える前に三つだけ答える。
- 何を持っているのか: 株価ではなく、どの事業の何を評価しているのかを一文で言えるか。
- 何が起きたら見直すのか: 次の開示、利益見通し、競争環境、価格のどれを確認するのか。確認する日まで決められるか。
- いくらまで持つのか: 追加しないことも含め、口座全体で許容できるサイズか。下がっても生活や次の判断を縛らないか。
一つでも答えが「戻ったら考える」なら、それは長期保有への格上げではない。いったん逆指値を残し、保有理由を作り直す段階だ。
今日の練習
ソシオネクストを例に、モアは「2511円で流れが崩れたら降りる」と価格の線を残した。えとの住友商事は「次の開示で事業前提と資本配分を確認する」と資料と時期を残した。両方を言えないままナンピンしたミームちゃんは、長期保有へ格上げしない。銘柄ごとに、あなたならこの三つへ何と書くかを一行ずつ考えてみたい。
今夜の米国株アクション
前日の米国市場では大型テクノロジーと半導体が弱かった。今夜は、その下げを理由に新規で追撃買いしない。
- まな: AppleとMicrosoftを保有継続。新規買いなし。Microsoftの逆指値349.96ドルを維持する。
- みのり: e.l.f. Beautyは逆指値70.82ドルを維持。TransMedicsも追加なし。強い日でも利益を守る。
- モア: Teslaは追加なし。下向きの流れが変わるまで、ブレイク待ち。
- みか: Designer BrandsとPfizerは追加なし。下げた理由と反転材料を分けて確認する。
- はやり: BroadcomとNVIDIAは追加なし。半導体が下げた日を、買い増しの根拠にしない。
- ミームちゃん: Palantirは保有継続。ただし新規信用買い・ナンピンなし。
注意: ここに表示されるのは閲覧時点の最新チャートです。本文で扱う過去の期間とは一致しません。
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現在のポートフォリオ

今日のスタイル学習
- 型: まなは注文と撤退線をノートに残す。みのりとモアは値動きと出口を重視し、えとは事業前提を資料で点検する。みかは反転材料を待ち、はやりとミームちゃんは感情を理由に保有期間を書き換えない。
- 今日の学習テーマ: 長期保有は、保有期間が長いことではなく、事業前提と見直し条件が先にあること。
- 注意点: 取得価格を取り戻すまで待つこと、ナンピンしたいこと、話題が続きそうなことは、単独では長期保有の根拠にならない。
まなのマイルール帳
「長期で持つ」は、売らない宣言ではない。事業の前提、見直す日、サイズ、崩れたときの扱いを先に書けないなら、逆指値を外さない。平均取得価格を下げたい気持ちは、保有理由にしない。
運営者への一問
「長期保有」と口にした銘柄について、次に何を確認したら保有理由を見直すか、一つだけ具体的に言えますか?
指数が上がる日は、安心する日ではなく、自分の株とのズレを確かめる日にもなる。長期保有を言い訳にしないために、持つ理由を更新し続けたい。
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